ノルマを達成したいなら、ノルマを捨てること (2)
さて、しばらくあきましたが、前回の続きになります。
ノルマを達成したいなら、ノルマを捨てること (2)
~ノルマを捨てる理由:無意識(潜在意識)、脳の性質について(1)~
前回は、
ノルマ=「成し遂げなければならないコト」と言うイメージを捨てて下さい。
と言うところまででした。
「ノルマ」の定義などは前回の記事を参照していただくとしまして、なぜ上記のようにしなくてはならないか、を無意識と脳の性質から解き明かしていこうと思います。
ほとんどの方が知っているかと存じますが、人間には「意識」と「無意識」が存在しています。
(※そしてここでは簡易的にするために無意識と潜在意識は同じモノとして扱います)
意識と無意識のそれぞれの定義などは、皆さまの解釈や調べたことにお任せします。
しかし、みなさんそれぞれ、一日の中でどれほど意識と無意識を使い分けてるか、認識されているでしょうか?
「のどが渇いたな、なにか飲もう」と意識して、実際に飲むまで、どれほど意識して行動できていますか?
歩くときに意識して歩いていますか?
その間の呼吸は意識していますか?
飲み物やコップととるとき、右手でとるか左手でとるか意識していますか?
飲み方、飲む量、意識していますか?
ずばり言えば、人間はほとんどの時間、慣習や考え、その時の状況に応じてほとんどが無意識で反応し、行動しているんです。
なので、日々の行動、ひいては人生をうまく生きる上で無意識の性質を知るコトはとても重要です。
別に知らなくてもこれまで同様生きていけますし、知らなくてもうまくやれている人はいます。
でも、うまくやれてないあなた。そんなあなたこそそれを知るべきです。
■無意識の性質その1. 「無意識は、『ない』もの・ことが理解できない」
無意識は、「ない」と言うコトが理解できません。「ない」ものなのでしかたありません。
「ない」と認識しているのはあくまで、判断や理性を司る意識がそう認識しているだけであり、無意識にはそのようなことは関係ありません。
よく例として下記のようなコトが取り上げられたリします。
子供に、飲み物を持たせて歩かせるときに、
「こぼさないようにね」
と言うのと
「上手に運んでね」
と言うのでは、前者の方がこぼす確率が高くなる。
と言うものです。
これに対しても色々な解釈がありますが、上記の性質に当てはめると、「ない」ものは無意識では理解できないので、いくら意識で「こぼさない」と意識していても無意識では
「こぼす」+「ない」⇒ないものはないので「こぼす」が無意識に反映されることになる
と言うことになります。
よって、無意識下では「こぼす」と言う言葉が残り、そしてそのイメージが強く反映され、無意識にそのようなイメージにが反映されます。
それにより、無意識が「こぼす」結果を引き起こすようなコトに繋がる、体の反応を起こしやすくしてしまうのです。
逆に、「上手に運ぶ」と言う意識を持てば、無意識には「上手」に「運ぶ」イメージが反映されますので、如何に「上手」にするか、さまざまな方法や注意が選択され、結果的にそうなるように無意識で色々な体の調整がなされます。
長くなりそうですので、今回はこの辺で区切ります。
無意識の性質としてあと2つ、そして関連する脳の性質として1つ、次回でご説明させて頂こうと思います。
今回もお付き合いいただきましてありがとうございました。
また次回お会いしましょう。